省エネ・排出削減と生態環境の保護を推し進める。省エネ・排出削減に取り組むには、エネルギーを節約し、その消費効率を向上させ、汚染を減らすことがカギとなる。それゆえ、総エネルギー消費量の適正規制に関する作業案の制定を急ぎ、エネルギー価格体系の合理化を速めなければならない。そして、経済的・法的手段と必要な行政手段を総合的に利用して、工業や交通運輸業、建築業、公共部門、住民の生活などの重点分野とエネルギー消費重点特定企業一〇〇〇社の省エネ・排出削減に優先的に取り組み、立ち遅れた生産能力の廃棄をさらに進める。エネルギー消費の管理を強化し、インテリジェント送電網と分散型エネルギー・システムを整備し、省エネ発電を優先させる電力調達やエネルギー性能契約(EPC)、それに省エネ製品の政府調達など実効のある管理方式を導入する。
エネルギー構造を最適化させる上で、在来型エネルギーの効率的なエコ利用を推し進める一方、安全の確保を前提に効果的に原子力発電を発展させ、水力発電を積極的に促進し、シェールガスの探査と開発上の難関突破を速め、さらに新エネルギーと再生可能エネルギーのウェートを引き上げる。エネルギー供給ルートの整備を強化する。資源の節約と環境保護の基本的国策をいっそう貫徹する。省エネ製品の認証とエネルギー効率の標識に対する監督・検査を繰り広げ、エネルギーや用水、土地、素材の節約と資源の総合的利用を奨励し、循環型経済の発展に大いに力を入れる。