環境保護を強化する上で、重金属汚染や飲用水源地、大気、土壌、海洋の汚染など、人々の生活にかかわる目立った環境問題の解決に重点的に取り組む。農業分野における広域汚染の軽減に努める。危険な化学品を厳しく監督、管理する。今年度から、北京・天津・河北や長江デルタ地帯、珠江デルタ地帯などの重点地域と直轄市、省都において、微小粒子状物質(PM2.5)などの大気汚染物質に対する監視測定を始め、二〇一五年までにすべての地区クラス以上の都市にまで広げていく。生態系の整備を推進し、生態系の保護や復元を促し、天然林の保護や耕地の森林・草地への復元と牧場の草地への復元で得た成果を打ち固め、草原の生態系の整備や植林にいっそう力を入れる。
また、砂漠化・石漠化防止対策と傾斜地の田畑対策の実施を推進し、河川の水源地や湿地、湖沼など重点的生態系機能区を厳格に保護する。気候変動に対応し、とりわけ極端な異常気象に対処する能力を強化し、防災減災の能力を高める。あくまでも「共通に有しているが差異のある責任」の原則と公平の原則に則り、気候変動対応をめぐる国際交渉における協議を建設的な姿勢で推し進める。