米国務長官 米国は中国を牽制しない

米国務長官 米国は中国を牽制しない。

タグ: ヒラリー・クリントン ニクソン 訪中40周年

発信時間: 2012-03-08 16:13:04 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

米国務長官のヒラリー・クリントンは、7日、台頭する中国は米国にとって有益であり、米国の繁栄も同様に中国に有利に働くと発言。米国は中国を牽制しようとするのではなく、中米の「全面的な積極的協力関係」の確立を大いに推進していくと語った。

クリントン国務長官は、米国平和研究所主催の米国元大統領ニクソンの訪中40周年を記念するフォーラムでの講演でこのように発言した。中国の台頭を支持することは米国の利益と矛盾するものではなく、米国は今後すべてのチャンスを生かして中国と接触していくと強調。「米国はまさにこの台頭する大国との協力関係を模索しており、中国が世界の安全、安定、繁栄に積極的な貢献をする国になるよう後押しする」と語った。

クリントン国務長官は、中国人民と政府が、世界第2位の経済大国になり数億人を貧困から救った発展の軌跡、2008年の北京オリンピック・2010年の上海万博の成功など、この40年間で勝ち取った巨大な功績を称えた。また、中国はすでに世界のさまざまな局面、国際機構の中でその地位を確立するほどの「まさに台頭する地政学的大国」に成長したと述べた。

ニクソンが歴史的な訪中をしてから40年が経ち、中米関係はすさまじく変化した。中米間の交流は、当初、一方的で公式の連絡だったところから、全方位的な交流局面へと発展した。しかも、両国は経済的に緊密な関係にあるだけでなく、安全保障の面からも近しい。テロ対策、核兵器拡散防止、海賊対策、異常気象などさまざまな面で、中米には共通する利益が存在している。

クリントン国務長官は、中米は貿易、知的財産権、為替、人権、軍事などの問題で相変わらず意見が分かれており、依然として関係強化の障壁となっているが、チャンスは脅威を凌ぐと発言。両国が好機を逃さず協力関係を結ぶことができれば、「繁栄を推進し、革新を進め、両国ひいては世界の人々の生活レベルを向上させることができるだろう」と語った。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年3月8日

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