東北アジアの上空で、「ミサイル対決」が勃発するのだろうか。日本が30日に正式に「朝鮮の衛星を迎撃する」命令を下したことに伴い、この恐ろしい疑問に東北アジア地域の注目が集まっている。
日本の田中直紀防衛相は30日午前、朝鮮が打ち上げる衛星とロケットの日本の上空飛来・領土落下に備えてミサイル防衛(MD)システムを配備し、迎撃態勢を敷くため破壊措置命令を自衛隊に発令した。
「ハイテクのミサイルによるにらみ合いが東北アジアに現れた」と、米国の月刊誌「ザ・アトランティック(the Atlantic)」は、日本の「衛星迎撃」態勢について論じた。
米国も朝鮮の衛星に迎撃する動きを強めている。米CNN(ケーブルニュースネットワーク)のサイトは29日、米海軍のある責任者が、4月半ばに予定されている朝鮮の光明星3号ロケット打ち上げ計画に備えて、米軍が太平洋地域に最先端の移動式レーダーシステムSBX1の配備を始めたことを明らかにしたと報じた。
海上の構造物に設置され、海の上を動くSBX1レーダーは、最大2000キロ離れた場所からターゲットを捜索・追跡できる。朝鮮半島近海まで接近しなくても、太平洋上から朝鮮のミサイルの動きを監視できることになる。また、アラスカやカリフォルニアの空軍基地にある迎撃ミサイルとの交信も可能だという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年3月31日