韓国の金寛鎮(キム・グァンジン )国防相は17日、今月末に予定していた訪日を延期する方針を明らかにした。新華社が伝えた。
両国は日本が1945年に朝鮮半島の植民地支配を終えて以来初の軍事協力協定締結を目指していたが、民意を考慮したものとみられる。
日本政府の関係者によると、「物品役務相互提供協定(ACSA)」の締結も当面見送られる。
韓国国防省の報道官が同日、AFP通信に、金国防相の訪日延期を明らかにし、「金国防相はこの議題の処理に慎重で、国民感情を考慮した」と語った。
韓国最大野党・民主統合党の朴智元(パクジウォン)院内代表は「日本とのいかなる軍事協定締結にも慎重になるべきだ」としており、「日本は今でも植民地支配時代の暴行を十分に悔いていない」と強く主張する。
日本は1910年に朝鮮半島を強制的に併合、多くの韓国人、特に年配者は日本の侵略者に対する苦い記憶が拭いきれていない。韓国軍と日本の自衛隊の協力については、国民の間で賛否両論がある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年5月18日