国防部の耿雁生報道官は米国の2012年度版「中国に関する軍事・安全保障年次報告書」について、米国の流布するいわゆる「中国の軍事的脅威」や「中国の軍事力の不透明性」には何の根拠もなく、完全に誤っているとする談話を発表した。
耿氏は「米国防総省は先日、中国側の一貫した反対を顧みず、いわゆる2012年度版『中国に関する軍事・安全保障年次報告書』を議会に提出し、引き続き中国の正当な国防力、軍隊整備にでたらめな論評を加え、いわゆる『中国の軍事的脅威』や『中国の軍事力の不透明性』を誇張し、いわゆる台湾海峡両岸の軍事的不均衡を騒ぎ立て、中国の宇宙・サイバー安全保障政策を問題視した。中国はすでに米側に厳正な申し入れをし、強い不満と断固たる不満を表明した」と述べた。
また「中国の国防力、軍隊整備は国の主権、安全、発展上の利益を守り、安全保障上の様々な脅威に対応するために必要であり、主権国家として正当な権利である。中国は平和的発展路線を堅持し、防御的な国防政策を遂行し、常に明確で透明な戦略的意図を保ち、たゆまず対外軍事交流を拡大し、軍事的相互信頼の強化に努めている。米側の流布するいわゆる『中国の軍事的脅威』や『中国の軍事力の不透明性』には何の根拠もなく、完全に誤っている」と述べた。
さらに「米側は両岸関係の平和的発展という事実を顧みず、両岸の軍事力の不均衡を意図的に騒ぎ立て、両岸関係に水を差して、台湾への武器売却の口実を得ようとしている。中国はこれに断固反対する。米側は中国側からのサイバー攻撃を疑っているが、こうした論調は現実と一致しない」と表明した。
「人民網日本語版」2012年5月22日