米国防省が発表した中国軍事力年度報告は、あたかも熟知しているが見ず知らずの対象を描写しているようだ。報告は、中国軍の少なくない重要な問題について答えているが、中国の戦略のカギとなる部分は憶測でしかない。北京の国防戦略に関して、5つの最も重要な問題が未回答のままだ。米外交誌フォーリン・ポリシーが伝えた。
(1)中国の長期的な国防予算計画は何か?
これまで北京の長期的な国防予算計画についての信頼できる評価がなされていなかった。現情勢に照らすと、中国は今後20~30年で米国を抜き、国防費が世界で最も多くなる可能性があるが、まだ不確定な要素が多過ぎる。人民解放軍の予算は中国経済の成長率と関連しているのか、それとも経済が減速しても、軍事費は2桁台の伸びを続けるのか?軍の近代化がある程度進めば、軍事費の伸びは減速するのか、それとも人民解放軍の小切手帳を閉じる計画はないのか?火を見るより明らかなのは、人民解放軍が獲得する資金が増えるほど、米軍との力が相匹敵するということだ。
(2)中国の核戦略は何か?