梁光烈国務委員兼国防部長(国防相)は28日、ASEAN国防相会議のためカンボジアを訪問しているフィリピンのガズミン国防相とプノンペンで会談し、両国関係や共通関心事について意見交換した。
梁氏は「黄岩島(スカボロー礁)は中国固有の領土で、いかなる係争も存在しない。今回の黄岩島事件は完全に、同海域でフィリピンの軍艦が中国の漁民を武力で襲い、妨害したことで引き起こされたものだ。事件発生後のフィリピン側の一連のやり方によって、事態は複雑化した。中国はフィリピン側に、中国の主権を的確に尊重し、事態の一層の複雑化や拡大を招く行動をこれ以上とらないよう要求する。フィリピン国防当局と軍が大局を重視し、冷静さと自制を保ち、言動を慎み、実際の行動によって地域の平和と安定を守ることを希望する」と述べた。
ガズミン氏は梁氏との会談に謝意を表明したうえで、両国の抱える敏感な問題について見解を述べた。ガズミン氏は「双方の外務当局が敏感な問題を処理すると同時に、両国の国防当局が問題の平和的で合理的な解決の促進のために引き続き意思疎通を保つことを希望する」と述べた。
「人民網日本語版」2012年5月30日