南中国海での中国の「受け身」は蚊に対するもの

南中国海での中国の「受け身」は蚊に対するもの。

タグ: フィリピン,南中国海,スカボロー礁

発信時間: 2012-07-05 10:53:40 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

  中国の発展はぴんと張り詰めたものだ。これを緩めてみることでもたらされるのは必ずしも休養・調整ではなく、危機へと向かう予想外の転換である可能性が高い。国内外の問題は次第につながりつつある。全体として、1つの問題の拡大を放置しても大局への打撃にはならないとの確信はない。

対内・対外を問わず中国の主たる問題は何かという本来明確であるはずのことが、世論レベルではどんどんぼやけてきているようだ。最近では中国社会の対外的な注意の大部分を周辺国との摩擦が占めている。だがこうした摩擦は実際には中国の戦略に対する脅威にはならない。中国の将来の命運がかかっている最も重要な点は、現在の世論の焦点とは重なり合わないのだ。

だが国と社会が思考回路を整理し、かつ断固それに沿って歩むことは「言うは易く行うは難し」だ。どの国もひっきりなしに国内外からの妨害に遭うものだ。

現在フィリピンとベトナムはわれわれの邪魔をしている。中国が国際政治の抱負において彼らを目標とすることはない。だが彼らがいささかの節度もなく反乱を起こすのを見逃すわけにはいかないのも確かだ。われわれにとって正しいやり方は、譲れぬ一線を明確にし、些細な事では相手にせず、彼らとの口論も少なくするが、反撃すべき時には彼らに忘れられない教訓を与えることかもしれない。彼らが一歩前進すれば、追い払って二歩も三歩も後退させるのだ。

中国は一見受け身に回っているように見えるが、これは蚊の嫌がらせに対するものなのだ。われわれは蚊に刺されないよう身をかわすこともできるが、怒らせれば叩きつぶすこともある。

米国はスパイ機派遣というフィリピンの要請に正式に回答していない。大国である米国はもっと理性的であり、自国のスパイ機を中国人の顔のそばをブンブン飛ぶ蚊に変えることを望んだりはしないと信じている。

「人民網日本語版」2012年7月4日

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