資料写真:日本の「そうりゅう型」潜水艦
豪紙『シドニー・モーニング・ヘラルド』は7月9日、オーストラリアの次世代潜水艦購入計画が開始され、第二次世界大戦中に潜水艦によりオーストラリアを攻撃した日本が、オーストラリア海軍による同計画のパートナーとなると伝えた。
オーストラリアの次世代潜水艦プロジェクトの担当者のロン・フィット氏、国防科学専門家のアレキサンダー・スキー博士が今月訪日し、日本で3年前に配備されていた潜水艦「そうりゅう型」を視察する。
オーストラリアの『2009年国防白書』には、将来的に12隻の新型潜水艦を購入し、現役のコリンズ級潜水艦の代わりに配備すると明記された。同白書によると、水中排水量4200トン級の「そうりゅう型」は、全長が規定に合致する唯一の通常動力潜水艦だ。
モフェット大将は、「日本との戦略提携に期待を寄せている。わが国にとって、そうりゅう型は非常に魅力的な特長を持つ」と語った。
モフェット大将は、「日本はオーストラリアと同じく、米国と緊密なパートナーシップを維持している。また日本海軍の艦艇の操縦環境もまた、おなじアジア太平洋地域であり、その特徴が潜水艦の設計に反映されている」と指摘した。
報道によると、「そうりゅう型」が目標とされるまで、オーストラリアの選択肢は欧州の2000トン級の通常動力潜水艦のみであった。しかしその全長と能力は、同白書が予定した4000トン級潜水艦の規模を大きく下回った。
オーストラリアは2025年に12隻の潜水艦を製造・配備する予定だ。現在すでに650億豪ドルを投じ、水陸両用攻撃艦、ステルス護衛艦、戦車、ヘリコプター、ミサイル迎撃艦等による軍隊を構築する準備を始めている。