日本の各メディアはこのほど、民主党分裂に関する報道を繰り返している。民主党が政権与党となってからわずか3年で、かくも容易に崩壊しようとは、誰が予想しただろうか。「環球網」が伝えた。
中国には、「天下を取るのはたやすいが、天下を治めるのは難しい」ということわざがあるが、まさにその通りである。当時の民主党はまだ有力な党とは言えなかったが、小沢氏らの入党により、その後の発展の基礎が築かれた。民主党に所属していた6年間(2003−2009年)は、小沢氏の政治生涯にとって最も充実した時期であった。
2009年9月に民主党が内閣を設立すると、日本は英国や米国のような二大政党制の時代を迎えると予想された。しかし日本の現状を見ると、このような議論は時期尚早である。
まず、日本の政治は現在も成熟化していない。戦後から今年で67年になるが、日本は帆を失った船のように海上を目的なく漂流している。その船では多くの乗客が口を出しあい、中身の無い空論をいつまでも続けている。
19世紀の中頃、日本近代思想の祖とされる福沢諭吉は欧米各国を訪れ、日本に新たな西洋思想をもたらし、明治維新の成功に貢献した。しかし当時の福沢諭吉は、日本に欧米の先進的な政治文化をもたらせなかったことを意識していなかった。これにより日本が軍国主義へ向かう道が敷かれたのだ。