南中国海係争、均衡を図る米国

南中国海係争、均衡を図る米国。

タグ: 南中国海

発信時間: 2012-08-10 14:05:42 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

  米国は南中国海問題において特定の立場を取らないと表明しているが、これは正しくない。世界最大の国として米国は、特定の立場を取らずにひそかに利己心を持ち込んで均衡を図るべきではないし、誤った立場を取るのはなおさらにいけない。正しい立場とはベトナムとフィリピンに対して、それぞれ南沙(英語名スプラトリー)諸島、西沙(英語名パラセル)諸島及び黄岩島(スカボロー礁)の領有権を主張しなかった各々の伝統的な立場に立ち戻るよう要求すること、特にベトナムに対しては南沙諸島と西沙諸島は中国に属すると繰り返し表明していたかつての正しい立場に戻させることだ。こうすれば南中国海諸島をめぐる争いはたちまち消失する。これが責任ある超大国として持つべき立場だ。だが米国はかつては中国に挑戦しない立場だったが、現在では各国に平和的方法による係争解決を求めるようになり、さらにこれに法的拘束を加えようとしている。これは実質的に、ベトナムが約束を違えて中国の島や礁を武力で侵奪した後、非平和的手段を含むあらゆる方法で国土である島や礁を守るわが国の権利を剥奪するものである。

現在わが政府は南中国海の全ての権益を求めはしないと明確に表明している。わが国の南中国海における権益とは領海、大陸棚EEZ、諸島及び周辺水域、その他水域に対する権益である。前両者については国際法によって明確に画定されている。基本的に排他的で、各国間に原則上の深刻な争いはない。後両者については「諸島周辺水域」の「周辺」の境界線、上述の重複区の権益分配など争いがある。米国はこうした係争の当事国ではない。米国の強調する国際水域の自由航行権は、中国の重大な国益にも関わってくる。わが国のEEZにおける米国の接近偵察は明らかにわが国の安全を損なっており、いかなる正当性もなく、その二重に利己的な本質を明らかにするものだ。

「人民網日本語版」2012年8月10日

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