◇衝突に発展しても中国には対抗・阻止する能力と自信が十分ある
資料写真:東海艦隊の054型護衛艦
今回の釣魚島をめぐる争いは衝突に発展することはないだろうが、衝突しても、中国には対抗・阻止する能力と自信が十分にある。
まず、双方の軍事力、特に海軍力を見ると、それぞれ優れた点がある。装備の質は日本の方が高いが、数では中国の方が上である。総合作戦能力を見ると、中国には陸・海・空軍、第二砲兵部隊の4軍種があり、中でも海上能力の中核である海軍は国の海洋権益を守る能力と自信を十分に備えている。
地理的に見ると、釣魚島は中国の海岸線から180海里(330キロ)の位置にあり、中国海軍の行動半径内にある。日本の那覇からは230海里である。地理的に見て、釣魚島で戦いが発生すれば中国は沿岸作戦をとることになる。