外交部(外務省)の洪磊報道官は4日の定例記者会見で、南中国海問題について「中国は米側が南中国海の主権紛争において特定の立場を取らないと繰り返し表明していることに留意している。米側が言動を一致させ、地域の平和と安定にプラスの事を行うよう希望する」と述べた。
洪氏は「今年に入り中国とASEAN各国は『南中国海における関係国の行動宣言』高官会議を2回行い、行動宣言を全面的、効果的に履行することで一致した。関係各国が合意をしっかりと守り、相互信頼を強化し、協力を推し進め、事態の拡大と複雑化を招きうる行動を避け、南中国海の平和と安定を共同で守ることを希望する。これに向けた中国とASEAN各国の努力を他の国が尊重し、支持することを希望する」と指摘。
「南中国海問題の核心は中国の南沙(英語名・スプラトリー)諸島の一部の島や礁が侵奪・占拠されたことによる領有権紛争および海洋権益の主張の衝突の問題である。中国は世界の他の国々と同様、自国の領土と海洋権益を守る権利を有する」と表明した。
「人民網日本語版」2012年9月5日