中国は、米国が南中国海問題に口を挟まず、釣魚島問題で中立的な姿勢を維持することを望むが、どれだけ言ってもヒラリー氏の考えを変えることはできない。
そのため、ヒラリー氏との南中国海や釣魚島に関する話し合いで中国がもっともすべきことは、彼女に、また彼女を通して争いのある国に中国の「ぎりぎりライン」をわからせることだ。中国のこれまでの主権主張には断固たる行動が欠け、外部から中国の決意は曖昧だと見られていた。
中国は、米国や、世界の中国を理解しない人、反対する人に中国の基本理念、コア利益、ぎりぎりライン、平和的発展を追求する中国がどのような状況になれば平和を放棄するかをはっきり伝える必要がある。外部がこれらすべてをはっきり理解すれば、中国が面倒に巻き込まれる可能性は低くなる。
ヒラリー氏は南中国海と東中国海において中国の正当な利益とコア利益に挑んできたが、中国の国家利益を守る固い決意を前に、米国は自身に最も有利な行動に出るようになるだろう。それだけで十分だ。中国は米国に決意を疑われたり、判断ミスされたりしないようにする必要がある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年9月5日