(3)改革開放に新たな要求
いかにして改革開放を真に貫徹し、中国社会の改革開放の実践へと変えるか。改革開放に対してわれわれが新たな構想と理念を持つことが求められている。科学的な改革開放観を持つ必要があるのだ。この背景の下、改革開放の各制度を一段と系統化、協調化、規範化する必要もある。
30年余りの改革開放を経てわれわれは、すでに相当多くの分野で従うべきルールがあることに気がついてきている。われわれの改革開放制度を調整し、まとめる必要があるということだ。
(4)小康社会の全面的建設という奮闘目標に新たな内容
第18回党大会はわれわれに、将来の小康(いくらかゆとりのある)社会の建設過程において、政治・文化各方面の向上を含め、経済発展の質と効率、人民大衆の生活水準を一層重視するよう求めている。つまりわれわれの小康は真の全面的な小康であり、全地域だけでなく、全社会層も含み、当然全内容も含まなければならないのだ。これには段階的なプロセスが必要だ。
(5)中国の特色ある社会主義に新たな構成
第16回党大会以前は中国の特色ある社会主義の建設は主に経済建設、政治建設、文化建設に集中していたが、第17回党大会で経済建設、政治建設、文化建設、社会建設に拡大した。中国の特色ある社会主義の全体構成が三位一体から四位一体になったというのはこのためである。第18回党大会ではさらにエコ文明建設を加えて、四位一体から五位一体に拡大した。われわれはグリーン発展、低炭素発展、循環型発展を実現しなければならない。これによって中国の特色ある社会主義の全体構成はより豊かに、より立体的になるし、将来の発展過程におけるリスクの阻止にもよりプラスとなるのだ。