中国国防部の耿雁生報道官は、29日に北京で開かれた中国国防部の定例記者会見で、記者の質問に答えた。
耿雁生報道官は、「艦載戦闘機J-15(殲-15)の着艦成功後、一部のメディアは中国が領土・領海の主権を巡る対立で威嚇的になり、外交政策も強硬化し、中国との間に領土・領海問題を持つ周辺諸国との関係に危機がもたらされる恐れがあると報じている。これについてはどう思うか。またJ-15の完成機の交付には具体的な時期が定められていないが、関連情報を公開できないか。J-15の他に、遼寧艦は今後どのような試験を実施するのか。哨戒機や空中給油機等の試験を行う可能性はないか」という質問に対して、「中国の空母発展・建設は、特定の他国を威嚇するものではなく、他国と武器性能を比べ合っているわけでもない。これは国家経済・社会の発展状況、国防および軍隊建設の実需に基づき確定されたものだ。無意味な推測・評価をするのではなく、中国の空母建設を客観的・理性的に見守って欲しい」と回答した。
耿雁生報道官はJ-15について、「計画に基づき関連の試験と訓練を実施しており、計画に基づき部隊に配備される。その他の艦載機の試験状況については、空母の試験・訓練状況に基づき、計画通り推進される」と語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年11月30日