報道によると、朝鮮は2012年12月に日本に対して、2013年2月に朝日政府間協議を再開する意向を非公式に示した。日本側は朝鮮の意図を測りかねており、返答をしなかった。しかし朝日双方の外交的な需要を見ると、朝日政府間局長クラス協議がまもなく再開されることは必然的であり、朝日関係が年内に画期的な進展を実現する可能性もある。
2012年、朝日間の接触はかつてないほど活発で、二国間関係の改善に向け意見交換を重ねた。これは双方にその切実な需要があることを示している。朝鮮にとって朝日関係の改善は、朝鮮核戦略の重要な構成部分である。朝鮮が核保有国としての地位を得るための一歩目は、核保有の実現だ。朝鮮は二度の核実験を行い、核保有国になったと宣言したため、この一歩目はほぼ実現されたと言える。二歩目は全面的な外交を通じ、核兵器を持つ朝鮮を国際社会に受け入れさせることだ。朝鮮はすでに米・中・露との関係改善に向け取り組みを強化している。日本との関係改善もまた、この一大戦略の重要な構成部分だ。
朝鮮は出来る限り早急に、日本から戦争の補償金を獲得しようとしている。朝日両国は1990年代前半に国交正常化交渉を行なった際、日本が朝鮮に対して100億ドル以上の補償金を支払うことで合意した。小泉純一郎氏が2002年9月に朝鮮を訪問した際、双方は同計画について一歩踏み込んだ競技を行ったが、その後の核問題や拉致問題により見送られた。朝鮮は核問題により、2度に渡り国際社会から制裁を受け、外貨が不足している。朝鮮は日本から戦争の補償金を獲得し、「先軍政治」を支え、大国の建設に取り組もうとしている。
日本は2012年に釣魚島(日本名:尖閣諸島)や独島(日本名:竹島)問題により中韓と膠着状態に陥り、また南千島群島(日本名:北方四島)問題によりロシアとの関係が冷え込んだ。日本の外交はかつてない苦境に陥った。朝鮮は、この状況下で朝日国交正常化を推進すれば、少ない労力で高い成果を得られると考えている。