日本はますます「朝鮮化」してきた。なぜならこの国は自国の安全環境を過度に懸念し、根深い被害者意識を持ち、間違った対外戦略を歩み続けているからだ。
安倍晋三首相は2月2日に沖縄の航空自衛隊那覇基地を視察した際に、「わが国を取り巻く安全保障環境は一層厳しさを増している」、「私も諸君の先頭に立って今そこにある危機に立ち向かう」という内容の講話を発表した。安倍内閣は1月25日、「防衛計画の大綱」、「中期防衛力整備計画」の改定を決定し、2002年より続けてきた防衛予算の削減を終了し、自衛隊の作戦能力を強化するとした。
長い東アジアの歴史において、日本は全体的に自己中心的かつ信頼出来ない国家であり、日本が地域安全にもたらした損害が貢献をはるかに上回ることは、誰もが知ることだ。東アジアの大陸上の力が、日本に脅威をもたらしたことはほぼない。日本はあの手この手を使い中国に「脅威」のレッテルを貼り付け、さらには中日領土問題を引き起こす行動に出ている。これは戦略面の焦りを示すものだ。日本の目的は、世界が中国の前進を阻止することを促し、さらに深く潜んだ民族的野心を隠すことだ。
日本は米国と共に、ささいな朝鮮を巨大な脅威とする「プロジェクト」を進めて久しいが、これは朝鮮半島情勢を「負のスパイラル」に陥らせている張本人と言える。中国と米国が「大国による共同支配」に向かうことを恐れるのと同様に、日本は米国と朝鮮が真剣に接触し、和解を実現することを恐れている。そのため日本は六カ国協議の中で、建設的な出席者が演じるべき役割を、真剣に演じたことは一度もない。各国が地域の平和安定の大局に基づき朝鮮の核ミサイル問題を処理しようと提案するたびに、日本は局部的な考えを捨てようとせず、ミサイルの領空通過や拉致問題などにこだわり、会議の進展を妨げている。