資料写真:無人偵察機MQ-4C
沖縄タイムスの報道によると、米海軍は2016年に沖縄県嘉手納基地に最新の無人偵察機MQ-4Cを配備し、太平洋地域の監視能力を強化する計画だ。
海上の目標を偵察
MQ-4Cは米空軍が「グローバルホーク」をベースとし海軍用に研究・生産した無人機で、1万8000メートルの高空を24時間連続飛行できる。同無人機のレーダーは、下方の海域を360度スキャニングし、1度の飛行で約700万平方キロメートルの海域を偵察することが可能だ。同無人機はまた高性能のセンサーを搭載しており、1万8000メートルの超高空を飛行する際、海上のゴルフボールサイズの物体を正確に識別できる。
海軍情報化専門家委員会主任の尹卓氏は、「グローバルホークは陸上の目標を、MQ-4Cは主に海の目標を偵察する。同無人機は波による干渉を受けないレーダーを搭載しており、高空から海上の巡航ミサイルなどの目標を捕捉し、高速移動する目標を監視し、通常動力潜水艦の活動をモニタリングすることが可能だ。また原子力潜水艦を対象とする、高感度の赤外線センサーを搭載している可能性もある」と分析した。
F-35を上回る単価
MQ-4Cの単価は数億ドルに達し、F-35戦闘機を上回るほど高額だ。美海軍の関係者は、同無人機は米国本土の2ヶ所、および海外の3ヶ所に約40機配備されていると表明した。
軍事アナリストの阮宗沢氏は、「戦略的な考慮の他に、米国側には経済的利益というもう一つの重要な目的がある。米国は高額な航空機を売りたがっており、日本は喜んで大損をしたがるだろう。日本が欲しているのは政治的な意義であり、米国は実質的な経済的利益を欲している」と指摘した。