資料写真:戦闘機F35
米国防総省F-35戦闘機プロジェクトの担当者であるクリストファー・ボグダン氏は25日、飛行停止によりF-35の交付を遅らせることはないと表明した。
メンテナンス担当者はカリフォルニア州エドワーズ空軍基地で空軍版のF-35Aの定期検査を行なった際、エンジンの低圧タービンのタービンブレードに亀裂を発見した。米軍は安全を重視し、F-35の全機の飛行停止を決定した。
ロイター通信は消息筋の情報として、「亀裂は1.5センチメートルに達し、製造ミスであるか設計ミスであるかは、現時点では特定できない」と伝えた。
ボグダン氏、F-35プロジェクトを中心となって推進するロッキード・マーティン社の役員らは、オーストラリアのエアショーに出席中だ。彼らはオーストラリアに対して、F-35プロジェクトの順調な進展をアピールし、ボーイング製のF/A-18「スーパーホーネット」戦闘機24機を追加調達する必要はないと説得を試みている。
ボグダン氏は25日にメルボルンで記者に対して、「F-35の亀裂問題は、不幸ではあるが正常なことだ。どのような新型航空機も、その研究開発・試験の過程において、このような挫折を経験する。F-35の今後の試験においても、多くの問題が生じる可能性がある」と語った。
F-35は米英などが共同開発する第5世代多目的作戦機だ。ボグダン氏は、「F-35をすでに発注した国家が再検討している様子は見られない」と述べた。
ロイター通信は消息筋の情報として、「米国側の遊説を受け、オーストラリア側は今後3−6週間内に決定を下す見通しだ」と報じた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年2月26日