ファーストレディ外交はすでに首脳外交の重要な一部となっている。首脳配偶者たちの外交の場における素晴らしい振る舞いは、一国の公的な外交能力を高めることにも「ソフトパワー」を向上するのにも役立つ。
ここ数年、多くのファーストレディが外遊先で現地の人々に強い印象を与えている。彼女たちの聡明で洗練された振る舞い、先端のファッション、穏やかで親しみ深い様子が、首脳の海外訪問で「特別な雰囲気」を醸し出し、現代の外交で重要な部分を担っている。
ヒラリー・クリントン 最も活発なファーストレディ
ヒラリーは1992年から2000年まで夫のビル・クリントンに従ってホワイトハウス入りし、米国のファーストレディになった。彼女の姿はこの間、世界のあらゆるところに現れ、注目を集めた。
こののちに米国国務長官になるキャリアウーマンがファーストレディだった時には、夫に付き添ったり、単独での外出もあり多忙を極めた。政治アナリストによれば、ヒラリーがホワイトハウスのホステスを務めた時期、出先での日程や活動はクリントン政権の外交政策に合わせており、人々から「記憶の中で最も活発な」ファーストレディだったといわれているという。