フィリピンは中国との南中国海における領有権係争を、国際海洋法裁判所(ITLOS)に単独で提訴した。フィリピン外務省は3月25日、「中国がフィリピンの仲裁申し立てを拒んだため、ITLOSの柳井俊二裁判所長は先週、ポーランド国籍の裁判官を中国の代表者とし、同係争に関連する仲裁裁判に出席させることを決定した」と発表した。またドイツ国籍の裁判官、ITLOS前裁判所長が仲裁裁判のメンバーに指名された。柳井裁判所長は今後30日内に、残りの3席を指名することになる。
中国人学者の邢広梅氏は、「国連海洋法条約によると、国際仲裁裁判所で5カ国の仲裁団が揃った場合、法廷は双方の論拠に関する聞き取りを開始し、かつ国際法に基づきどちらの主張がより合理的であるかを判断する。中国は今後、難しい対応を迫られる」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年3月26日