遠洋訓練任務を執行中の中国海軍南中国海艦隊連合機動編隊は4月2日早朝、西太平洋海域での訓練を終了し、バシー海峡を通過し南中国海に戻った。バシー海峡に入ると、同編隊は外国籍の哨戒機・偵察機・駆逐艦の追跡・偵察を受けた。
P-3C哨戒機
日本メディアが公開した今回の同訓練の写真を見る限り、追跡・偵察の任務を遂行したのは、海上自衛隊のP-3C哨戒機であった。近年、中国の軍艦が遠洋訓練任務に向かう際に第一列島線を通過するたびに、P-3Cによる追跡が行われている。P-3Cは正真正銘の「第一列島線のスパイ」になっている。
軍事アナリストの魏東旭氏は、「P-3Cは成熟した哨戒機であり、空対地ミサイルによる攻撃能力を持つが、対潜任務を得意とする。P-3Cはソノブイを使い大範囲の海域を監視し、目標発見後に魚雷・爆弾を使い潜水艦を攻撃することが可能なため、空からの対潜作戦という強みを握っている」と分析した。