中国台湾の漁船がフィリピン船舶により銃撃を受け、船員1人が死亡した事件で、フィリピン当局は10日、事件に関わった公務船の関係者が停職処分を受けたとして、漁船への銃撃を初めて公式に認めた。
フィリピン側によると、公務船にはフィリピン水産資源局や沿岸警備隊の関係者が乗っていた。9日、外国籍の漁船4隻がフィリピンの排他的経済水域に侵入しているのを見つけ、検査のため、中の1隻に乗船しようとしたところ、漁船が公務船に衝突しようとした。そこで、沿岸警備隊の隊員が漁船の機械部を狙って威嚇射撃をしたということである。
事件で中国台湾の船員1人が死亡したことについて、フィリピン沿岸警備隊は、「非常に遺憾だ。再発防止に取り組む」としている。
中国国際放送局日本語版 2013年5月11日