写真：航海中の「和平方舟」

中国海軍の病院船「和平方舟（平和の箱舟）」が10日、正式に出航した。アジア8カ国とアデン湾海域を訪れ、「和諧使命（調和の使命）―2013」という任務を遂行する。アジア・アフリカ5カ国と中南米4カ国での医療サービスに続いて海外での任務遂行は3度目。環球時報が伝えた。

出航前、今回の任務の指揮官を務める沈浩・東海艦隊副参謀長が同紙の取材に応じ、「病院船の医療サービスは訪問先の国で非常に歓迎されている。多くの国が進んで要請してきている」と述べた。

◇大国海軍の「生命の船」

沈氏によると、和平方舟は中国が独自に設計・建造した大型海上医療救護船で、2008年12月に海軍に配備、ペナント・ナンバー「866」。全長178メートル、全幅24メートル、高さ35.5メートル、8階建てで、満載排水量14300トン。病人とけが人の乗り換え、負傷者を重症度などによって分類し治療や搬送の優先順位を決めるトリアージ、手術、診療、後送・撤退の5つの医療区域を設置、総面積4000平方メートル。主に戦時の海上における負傷者・病人の治療や医療後送を担い、国際的な人道主義的救援や甚大な災害時の緊急援助、対外軍事交流・協力などの任務に参加していることから、海上の「生命の船」と呼ばれている。また、世界の海軍の中で中国、米国、ロシアだけが病院船を保有。米国とロシアの病院船はコンテナ船や他の船を改造したものだが、中国海軍の病院船だけは専用に設計・建造されたものだという。

中国海軍の病院船 5つの特徴（二）

「中国網日本語版（チャイナネット）」2013年6月17日