国際・地域安全情勢の変化、および米国の戦略調整に応じ、日本は近年新たな軍拡を進めている。日本の軍事力発展は、「国防正常化」と軍事大国に向かい邁進している。
一、日本の国防正常化と軍事大国化は、純粋な内政問題であるか。
内政は同問題の表面に過ぎない。同問題は日本の外交・安保戦略、そして東アジアの安全情勢、世界の構造に影響を与える。これは日本の近年の国家発展戦略の縮図であり、日本が世界でいわゆる「正常な国家」の地位と対等な外交の役割を獲得するため講じた危険な策である。これは日本の平和憲法の原則を突破する、戦略的な意図を示している。
内政の面から見ると、日本の「国防正常化」の推進は、侵略の歴史に対して戦後の日本が徹底的に反省していないことによるものだ。さらには現在の日本の保守的な思潮、偏狭なナショナリズム、間違った歴史観の再氾濫という現実がある。対外戦略の面から見ると、日本のいわゆる「自主防衛」と日米同盟を基礎とする軍備には、明らかな冷戦的な思考回路、武力による恫喝、具体的なけん制の対象がある。間違った考え方と戦略を出発点としているため、日本の軍事力の発展は地域の戦略的バランスを破壊するだけではなく、地域の平和・安定にマイナス影響をもたらす。(筆者:羅援 中国戦略文化促進会常務副会長兼秘書長)
(つづき)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年7月19日