内部市場の将来性をみると、中国はバランスのとれた履帯式戦車と装輪式戦車の混合編成モデルを選択し、この10年で人民解放軍向けに大量の新型装輪式戦車を開発・供給した。装輪式戦車は履帯式に比べて明らかな優位性がある。特に中国の国土は広大で、縦方向の深さがあるため、高い戦略機動性は人民解放軍にとって非常に重要だ。人民解放軍は人数が多い。これは現役戦車のすべてを最新式に更新できるはずがないことを意味する。装輪戦車は全周期にわたって使用コストが低いが、履帯式戦車は専用設備の割合が高い。
一方、外部市場の将来性をみると、世界の装輪戦車市場の競争は激しく、中国は詳しい輸出データを公開していないが、すでに多くの戦車をアフリカ、中東、アジアに輸出し、時には外交政策と絡めて価格面での優位性で積極的に製品を売り込んでいる。