中国の装甲車両の発展動向について分析した文を、ロシアの専門家が英ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー誌に投稿し、「中国の装甲車両産業の状況はうらやましい限り」と指摘した。同専門家はさらに、「世界最多の軍隊という大手顧客を持っているだけでなく、軍事産業から民生用品製造業への転換、技術導入、外国製品の生産方面で先を行っている。中国は88式装輪戦車の発展を重視し、この方向に前進している。その多くの優秀な製品が外部市場に進出している」と紹介した。主な内容は次の通り。6日付のロシアの軍事情報誌が伝えた。
中国は可能性のある市場ならどこでも自らが開発した装甲戦車を売り込んでいる。中国軍の主力戦車はもとはほとんどが旧ソ連・ロシアが最初に供給した武器・装備に関係しており、以前は他国の支援で関連武器のバージョンアップを図っていたが、現在の新型装輪戦車はいずれも自力で開発・生産したものだ。大きな成果は収めたが、中国はいまだに一部の分野で経験を蓄積中で、国外から一部の専門技術を購入している。装甲戦車の動力モジュールがその鮮明な例だ。関連エンジンと伝動装置は中国国内で生産しているが、西欧の構造をベースにしている。
人民解放軍は中国が独自に開発した軍用車両の主な消費者で推進力ではあるが、大部分の装輪装甲戦車は外部市場にも非常に適している。売り込みは主に業界大手の中国北方工業公司が行う。同社は地上の戦闘行動に適したあらゆるタイプの武器・装備、主力戦車、装甲輸送車、大砲、ミサイルシステム、制動ミサイルから歩兵武器、軽量小型武器および最大155ミリ口径の弾薬まで基本的に提供できる。保利技術公司も各種装輪戦車を輸出している。ただ、すべての輸出製品を人民解放軍が装備しているわけではない。