日本の中国対抗の歩みはこのほどエスカレートしている。
中国の釣魚島(日本名・尖閣諸島)を巡航中の無人機を撃墜すると大々的に発表した他に、日本は次のような動きを見せている。
▲ステルス機を捕捉するレーダーを積極的に開発し、中国のステルス戦闘機に備える。
▲第二列島線の硫黄島に通信傍受施設を増設し、中国の軍艦・軍用機の太平洋における活動を監視しようとしている。
▲第5世代技術検証機「心神」の開発を急ぎ、技術面で中国に追いつこうとしている。
▲新型固体燃料ロケット「イプシロン」の発射実験により、大陸間弾道ミサイルの発射能力をつけようとしている。
▲軍事化を急ぎ、ベトナムとフィリピンを援助し、戦略的に中国を包囲しようとしている。
▲米軍の高性能レーダー「Xバンドレーダー」(計2基)を、京都府京丹後市の航空自衛隊基地に配備することを了承し、中国の弾道ミサイルの脅威に備えようとしている。
日本の上述した動きには、戦略的に中国を包囲するという目的と、アジア太平洋地域における中国との実力の争奪戦で優位を占めるという狙いがある。当然ながらこの二つの目的は相互補完性を持ち、要するに中国を屈服させ、自国のアジア太平洋における主導的地位を維持・強化しようとするものだ。
日本の右翼政府が誕生後、日本のこの発想が表面化し、実行に移されようとしている。特に新世紀に入ってから、日本は外交面で「中国包囲」の戦略を講じており、「同じ価値観を有する」アジアの周辺諸国と統一戦線を組み、「価値観の異なる」中国を包囲しようとしている。これは日本が提唱する「自由と繁栄の弧」という外交戦略であり、現在は安倍首相の提唱する「中国包囲」戦略に発展している。