日本の指導者のこのような思考回路は、非常に危険なものだ。日本の指導者の行為と発言は、中国の戦略的意図と計画に対する誤判断によるものではなく、これに対する積極的な挑発へと向かいつつある。この態度は決して「やけっぱち」になったわけではない。その裏側には、日本指導部が東アジアの権力構造に対する歴史的再編を進め、日本のさらなる衰退を極力回避し、日本の戦略的復興を求めるという根本的な意図が隠されている。
中国側はすでに十分に姿勢を示しており、十分に善意を見せた。中国は日本の指導者の心理に生じている変化を重視し、中日がさらに厳しい条件の中で長期的に対立することが、中国の内政と外交にもたらしうる影響について考慮し、より大きな課題に対応する準備を整えるべきだ。現在の情勢の中、次のいくつかの問題を真剣に検討する必要がある。(1)中国の対外戦略と外交政策の安定が中日関係の欠如による代価に耐えうるか。(2)中国の新たな経済発展・改革が中日関係の緊張により打撃を受けることがあるか。(3)中米の新型大国関係構築の努力が、日本問題という障害を突破することができるか。(4)中国の現在の対日政策が日本国民の心を失うことがあるか。
中国の現在の対外戦略において日本は中心的な位置を占めていない。中国はこの周辺諸国の外交における異常を受け入れることができる。中国は上述したいくつかの問題を検討した上で、毅然たる姿勢と意志により日本当局の政治闘争に加わり、同時に日本国民の説得に取り組むべきだ。中国の国力は、現時点では日本の戦略的方向を変えられないかもしれない。しかし時間は中国側が握っており、実力を蓄積しプレッシャーをかけ続ける主導権も中国側が握っている。最終的な勝利も中国が握ることになる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年9月29日