李克強総理はASEAN諸国のメディアの共同インタビューに応じた際、「今後5年で中国の輸入は10兆ドルに達し、対外投資は5000億ドルに達し、大陸部外への旅行者数は延べ4億人を超える見込みだ。中国はASEANや東アジア諸国とこの大きなビジネスチャンスを分かち合い、ASEANと東アジア諸国、さらには世界の発展に一層の貢献を果たすことを望んでいる。各国も積極的に参加して、われわれとの協力により良い条件と環境を築いてほしい」と表明した。
「中国経済の発展状況が各国に注視されている。中国経済の現状、およびASEANや東アジア諸国への影響について説明していただきたい」との記者の質問に、李総理は「世界経済の回復は困難に直面し、曲折を経ており、アジア経済にも不確定性が多い。複雑な国内外の情勢と経済の下押し圧力を前に、中国政府は冷静で動揺しない力を保ち、落ち着いて対応し、マクロ経済政策を安定させ、革新している。赤字を拡大せず、金融緩和も金融引き締めも行わない方針を堅持すると同時に、一連の革新的政策措置を講じ、力強く改革を推進し、市場の活力を喚起し、経済構造を調整し、時機を捉えて経済の構造転換と高度化を推し進めている」と説明。
「こうした措置は安定成長という目標と一致しており、経済の落ち着いた運営が効果的に維持された。今年1-6月期、中国のGDPは7.6%成長し、就業率と物価水準は共に安定を維持した。7月以降、主要経済指標は回復し、実体経済は活発で、市場の信頼は強化され、中国経済は安定しつつ好転する基調を呈している」と指摘した。
李総理はまた「中国の発展は世界と緊密に関係している。過去30年余り、中国経済は対外開放によって多くのものを得たし、中国の高度成長は東アジアと世界に多くの貢献をした。今後中国は工業化、情報化、新型都市化、農業近代化の同時推進に伴い、長期的、持続的で健全な経済発展を維持する条件を備え、改革による配当、市場の潜在力、革新の活力を解き放ち続ける」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年10月9日