テレビ朝日は28日、「中国が原子力潜水艦部隊の情報を初公開したが、これには軍事透明度の向上、および強化された海軍の実力を周辺諸国に誇示する二つの狙いがある」と分析した。多くの海外メディアにとって、この「周辺諸国」とは日本を指している。
韓国SBSテレビは28日、「中国の今回の動きは、日本に実力を示す狙いがあると分析されている。中国はこのほど3大艦隊を動員し、西太平洋で軍事訓練を実施した。また中国初の空母も頻繁に活動しており、軍事活動範囲の拡大の動向を示している」と伝えた。
韓国・文化日報は、「釣魚島(日本名・尖閣諸島)問題により、中日両国の武力誇示が白熱化している。中国軍機はこのほど4日連続で沖縄付近の上空を飛行し、自衛隊も27日に大規模な閲兵式を開催した。28には中国海警局の4隻の巡視船が、再び釣魚島海域に入った」と報じた。
米ビジネスウィーク誌なども記事の中で、中国の原子力潜水艦部隊の登場と、中日の係争を結びつけた。日本の防衛大学校の某軍事専門家は、「中国の新型通常動力潜水艦は、すでに弾道ミサイルと遠距離巡航ミサイルを搭載できる。これに原子力潜水艦の遠洋航行能力が加われば、日本の海上活動を抑制できるほか、米国に対しての脅威にもなる」と指摘した。長期的なスパンで見ると、これは中国の「強軍の夢」の決意を示す重大な宣言だ。さらに中国海軍の最近の各演習と結びつけると、中国の新たな海軍戦略が明確に示されていることが分かる。
英タイムズ紙は、「戦略原子力潜水艦の巡航は、中国軍の節目となる出来事であり、中国の核の抑止力というパズルを完成させる、最後の重要な1ピースだ」と報じた。
中国軍事専門家の李傑氏は28日に環球時報の取材に応じた際に、「原子力潜水艦部隊には、抑止力の意味合いが込められている。透明な軍事と潜水艦部隊の能力の強化を示すほかに、中国の原子力潜水艦の登場は、中国を挑発しようとするすべての国に対して、先に手を出せばその結果を考えなければならないと警告した」と分析した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年10月29日