人の噂は恐れるに足らず。近年、中国軍に何か動きがあるたびに、一部から必ず様々な憶測が流れている。今回も中国海軍の原子力潜水艦が公表されるや、すぐに解放軍が特定の時期、特定の地点で「武力を誇示する」ものだとの論評が現れた。中国の軍事力の発展に対して、冷戦思考を持つ者は常に「習慣的」にあれこれ批判することが難なくわかる。彼らは自国の軍事力の発展、軍の整備と戦争への備えに対しては支持し、拍手喝采する一方で、中国の軍事力は不透明だと憶測し、「中国の軍事的脅威」を喧伝し、中国の軍事力発展は地域に緊張をもたらすとわめきたてることに全力を挙げるのが常だ。要するに彼らは1つには「世論の圧力」によって中国軍の発展を抑え込もうとし、もう1つには自国の軍事力発展の口実を探しているのだ。今回の原子力潜水艦公開の機会を、彼らが見過ごすわけがない。
平和は軍人に対する最高の表彰であり、軍の存在は戦争に勝つためだけではなく、それ以上に戦争を抑止するためだと言われる。「戦争の準備を十分にして初めて戦争を回避し、平和を維持することが可能になる」。中国が原子力潜水艦を含む戦略核戦力を保持するのは、軍事的覇権を唱えるためでも、侵略・拡張のためでもなく、より良く国家の平和的発展を確保し、世界の平和を守るためである。
中国は防御的国防政策を遂行しており、人民の軍隊は常に世界の平和を守る揺るぎないパワーである。トウ小平氏はかつて「中国の発展は平和的勢力の発展であり、戦争勢力を抑止する発展であり、中国が発展して強大化するほど、世界平和は確かなものになる」と語った。42年間一意専心に努力を重ねてきた原子力潜水艦は平和のために見張りをし、戦争を抑止する「国の鋭利な武器」であり、その抑止力が強まった分だけ、世界平和の維持に対する中国の貢献度も高まる。空母は大国の標準装備だと言われる。同様に原子力潜水艦も大国の標準装備だ。とりわけ様々な安全保障上の脅威に直面している発展途上の大国にとって、この「標準装備」は必要であるだけでなく、それ以上に必須なのである。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年10月31日