1月中旬にベトナム・タイ・インドネシアを訪問した安倍首相は、何度もカンボジアの招待を受けていたが、これまでは明確な返答を避けてきた。その後、安倍首相は更にミャンマーやマレーシアなどの他のASEAN加盟国を訪問した。10月になって、年内のカンボジア訪問を表明するまで、日本は終始「気をもませる」作戦をとっていた。
日本の政府関係者は「気をもませる」作戦の効果について、「親中路線を支援しないという日本の立場を表明する目的は達した」と評価している。安倍首相はまた、ラオスとの関係強化も進めており、12月に東京で「日・ASEAN特別首脳会談」を開き、ASEANに対する一連の外交活動の総括としたい考えである。
また、共同通信によると、カンボジアが中国の影響を強く受けているという事実は変わっていない。同国の2012年の輸出総額のうち、中国が33%を占めているのに対し、日本は3.1%にとどまっている。1994年から2011年の投資総額を見ても、中国が35%を占めているのに対し、日本はわずか0.7%である。
2013年4月に訪中したフン・セン首相に対し、中国政府は援助額と融資規模を拡大することを約束してる。カンボジアの政治ジャーナリストは、「中国はアジア地域の同盟国であるカンボジアを手中に収めることが狙いである」との見方示している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年11月18日