◇日本が追跡の可能性も
日本防衛研究所のある専門家は、東中国海に防空識別区を設定した直後に南中国海に航空母艦を派遣したということは、次に南中国海に防空識別圏を設定する準備の可能性が極めて高いと指摘する。また日本はこのところ、東南アジア各国と安全保障面での協力を強化し、共同で中国を牽制する戦略的意図がかなり鮮明になっている上、日米の合同演習も大幅に増え、地域情勢が緊張を増し、中国に脅威を感じさせている。ベトナムなどの南中国海諸国とは交渉で個別に対処するとともに、中国は強硬な一面をみせ、アメとムチを同時に使いわける必要があると考えているのかもしれない。
日本新聞網が防衛省の話として伝えたところによると、中国の空母は釣魚島近くの海域と宮古海峡を通過することが予想されており、海上自衛隊はすでにこの空母艦隊への追跡を実施、艦隊が日本近海に接近した場合、護衛艦やP3C偵察機を召集して追跡・監視を行うという。
国防大学の李莉教授は「今回南中国海で訓練を行う遼寧艦と駆逐艦2隻、護衛艦2隻からなる編隊は空母編隊の『原形』とみなすことができ、いずれも就役期間が短いため代表的な意義がある。また、艦隊が担当する役割をみると、今回遼寧艦に同行する駆逐艦2隻と護衛艦2隻のうち、駆逐艦は対艦任務と対潜任務を担当し、護衛艦は艦隊の防空任務を担当する」と説明する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年11月27日