11月23日に中国が東中国海防空識別圏の設定を発表すると、各方面が幅広く注目した。実際にはすでに世界20数カ国・地域が防空識別圏を設定している。防空識別圏の歴史、効果、特性などについて解放軍報が空軍指揮学院科学研究部の安鵬部長に話を聞いた。
記者:中国が東中国海防空識別圏の設定を発表したことに周辺国は強く注目している。中国周辺国の防空識別圏の状況を紹介していただきたい。
◆(◆は刑のへんにおおざと)洪波・空軍軍事法院院長:中国周辺の少なからぬ国や地域が防空識別圏を設定している。ここでは主に日本、韓国、ベトナムの状況を紹介する。
日本は縦長の地理的形状に基づき防空識別圏を設定している。海岸線から最大800キロメートル離れ、領空、領海、排他的経済水域(EEZ)をカバーし、西は中国の釣魚島(日本名・尖閣諸島)空域もカバーしている。目標識別と空域管制の都合上、防空識別圏を北部、中部、西部、南西部に分け、それぞれ北部航空方面隊、中部航空方面隊、西部航空方面隊、南西航空混成団が担っている。