韓国の防空識別圏は朝鮮戦争後に設定されたもので、9つの経緯度座標をつないで構成される。北、西、北東の境界線は領空から割合離れており、南、南東の境界線は割合近い。韓国の北は朝鮮、西は中国で、北東の独島(日本名・竹島)は日本との係争島嶼だ。この3方面がかねてより韓国の防御の重点だ。このため韓国の設定する防空識別圏は北、西、北東の境界線が領空から割合離れており、最大で390キロメートル、最短で50キロメートルとなっている。韓国は防空識別圏と領空との距離を決定する際、現代作戦機の飛行速度の速さなどを考慮し、防空識別圏が飛行目標に対する地上、空中早期警戒システムの監視・制御に寄与するようにしている。全体的に見て、韓国の防空識別圏の外側の境界線は領空からいずれも割合離れており、不明な航空機に対して効果的な処置を確保できる。
ベトナムの防空識別圏の基本的役割は各種空中目標に対する早期警戒、識別、監視・制御だ。このためベトナム空軍は防空識別圏に進入する各種目標を(1)射撃してはならない目標(2)警告射撃してよい飛行目標(3)攻撃破壊してよい飛行目標(4)直接攻撃破壊してよい飛行目標--の4つに分類している。また、早期警戒系統をできるだけ外に延伸し、できるだけ早く目標を発見・識別して、防空作戦のために時間をより多く確保するよう指示している。
国防部(国防省)は23日、次のように発表した。中華人民共和国政府は「中華人民共和国国防法」(1997年3月14日)、「中華人民共和国民用航空法」(1995年10月30日)、「中華人民共和国飛行基本規則」(2001年7月27日)に基づき、東中国海防空識別圏の設定を宣言する。具体的範囲は以下の6点をつないだ線と中国領海線間の空域である。北緯33度11分・東経121度47分、北緯33度11分・東経125度00分、北緯31度00分・東経128度20分、北緯25度38分・東経125度00分。北緯24度45分・東経123度00分、北緯26度44分・東経120度58分。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年11月28日