11月25日、フィリピン・タクロバン市で、中国海軍の病院船「平和の方舟」の活動をサポートする現地のボランティアの少年。(新華社記者・呉登峰撮影)
中国海軍の病院船「平和の方舟」は、連日多くの医療チームを派遣し、フィリピン・タクロバン市内の家々を回り、医療・救助活動を展開。被災地の市民やフィリピン各界から歓迎を受けた。
同医療チームには外科、内科、産婦人科などの専門的な医療チームと防疫チームがあり、フィリピン側の連絡員と現地関係者のサポートの下活動が展開された。
フィリピン政府の医療連絡員は、「タクロバン地区には多くの医療チームがいますが、被災した人々の家を一軒一軒回り直接医療行為をするやり方は、中国海軍が初めてです。」と中国海軍医療チームの活動を称賛した。
タクロバン市内のある村の行政事務員は、「90%以上の村人が異なる程度の病気を患っていましたが、被災後電気や通信、交通、医療施設などのインフラが麻痺し、病人は自宅で苦しみに耐えるほかありませんでした。そんな危機的状況時に、中国海軍の医療チームが無料で診療を展開してくれ、村人は皆感動しました」と振り返る。
フィリピンの農業部の元専門家は、被災地の人々は衛生知識に乏しいため、被災地は疫病の二次災害に見舞われる危険性が高いと指摘する。そのためフィリピンへの医療活動は、中国海軍医療チームのやり方のように、「被災地の家々を回って薬を届けるとともに、疫病に関する正しい知識の普及を行い、病原菌の拡散と疫病の発生を防いでもらいたい」と呼びかけている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年12月2日