まもなく終わろうとしている2013年を振り返ると、中国の新たな中央指導グループが外交面で手腕を振るい、局面の構築に力を尽くし、うまく駒を進め、新指導部による新外交が良好な滑り出しを実現したことがわかる。(文:国際問題専門家・華益文。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)
「両会」(全国人民代表大会・全国政治協商会議)が終わるとすぐに、習近平主席は就任後初の外国訪問に乗り出し、最初の訪問国には近隣のロシアを選んだ。習主席は9日間で66回の活動に参加し、国家元首や政界の要人32人と会談・会見し、20回余りのスピーチと重要講話を発表し、文化とパブリック・ディプロマシーにかかわる10回以上の活動に出席した。
中国は、外交における指導者の統率的役割を十分に発揮させ、多国間と二国間の外交を結合させ、外国訪問と外国からの来訪を結合させ、BRICS協力体制やG20、上海協力機構、APEC、東アジアサミットなどの多国間プラットホームを利用して、中国の声を世界に伝えた。多国間会議への出席と二国間訪問の実施を結合するだけではなく、二国間訪問を利用した訪問国と周辺国の指導者との合同会議も実施した。習主席はカリブ海のトリニダード・トバゴ訪問時、ジャマイカなどカリブ8カ国の指導者と会議を行い、大きな成果を上げた。
中国の新たな中央指導グループは今年すでに、100人以上の外国の指導者と会談・接触し、数十カ国の指導者が中国を訪問し、ロシア・インド・モンゴルの3国の首相による同日訪中、米国・英国・フランスの指導者による立て続けの訪中など、外国指導者による訪中が集中する現象も起こった。
二国間外交から多国間外交にいたるまで、中国の外交は、新たな呼びかけを行うことや先手を打つことを重視している。