12日の招待会に現れた3人の現役報道官、秦剛、華春瑩(左)、洪磊(右)の各氏
スポットライトに照らされた会見シーンは、中国外交30年の縮図であると同時に、報道官という仕組みが結実した表舞台の光景とも言える。会見場のカメラは、午後3時に報道官が登場する時、新聞司発布処の職員が後ろの列の中程に座っているのを写すことはないだろう。だが彼らこそ、報道官を舞台裏で支える人々なのである。「環球時報」が伝えた。
北京の朝陽門付近の早朝、車がまだあまり走っていない時分から、外交部(外務省)のメインビルの6階にはすでに明かりが灯っている。新聞司発布処のオフィスだ。報道官を支えるチームは若い十数人のスタッフからなる。記者会見が毎日ひかえているため、常に緊張した空気が漂っている。一日の作業は世論の総括から始まり、話題の事件の動きや国内外の報道、インターネット世論、人々の見方などが確認される。報道官とチームはこの後、さまざまなテーマについて議論し、投げかけられる可能性のある各種の質問を想定し、応答のための戦略を練る。一部の状況については外交部内の各地域の担当者やほかの部門と意思疎通をはかる。こうした意思疎通は記者会見前の最後の一分まで続けられる。一般的には、会見で出されるほとんどの質問はチームの想定内だが、予想しなかった質問は報道官個人が経験と対応力によって切り抜けなければならない。