昨年1年間、安倍首相は外交上で少なくない「内傷」を負った。日露外務・防衛閣僚協議(2プラス2)にしても、日本-東南アジア諸国連合(ASEAN)特別首脳会談にしても、また領土問題にしても、防空識別圏問題にしても日本の主張と要求は強い反発ではなく、冷淡に扱われた。靖国神社参拝後は国際社会で「非難」「失望」「遺憾」「無責任」などの声が広まった。各国が平和、発展、協力、ウィンウィンを追及する時代の潮流を前に安倍首相の行動は時宜を得ていないのではなく、軍国主義の夢を抱き時代に逆行している。韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が指摘するように、国際社会の普遍的価値や基準、人類の良心に相反することを繰り返し行えば、その国の経済力がいかに強大であろうと、一流の国とみなされることは決してない。
安倍首相は心中の「強い日本」のために戦っているが、その敵は、戦後数十年にわたる世界平和の国際ルールと秩序を守り、地域の安全保障に責任を持つ国の人々だ。こうした戦いは間違いなく、すべての平和を愛する国を敵に回し、結局失敗する運命にある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年1月2日