アジアのライバルに大きくリード
簡単に言えば、Su-35は伝統的な戦闘機の設計哲学を極限まで追求した戦闘機で、F-22やF-35以外の非ステルス戦闘機に対して圧倒的な優勢を持つ。F-22とF-35はSu-35に対してステルス性能の優勢を保つが、Su-35はこれに対抗する能力を持つ。
具体的に論じれば、Su-35は伝統的な戦闘機の極限バージョンであり、すべての非ステルス戦闘機を攻撃できるほか、F-22に対抗する能力を持つ。Su-35はロシアで成熟化しており、安定した生産能力を維持しているため、迅速な交付が可能だ。中国空軍は20年間に渡るSu-27の操作経験により、Su-35の戦闘力を迅速に形成できる(早ければ2015−2016年になる可能性も)。
Su-35の優勢に立ち向かえるのは、インドとロシアが共同開発するFGFAステルス戦闘機、米国のF-35とF-22、ロシアのスホーイ・スーパージェットだ。そのうちFGFAとF-35がアジアで戦闘力を形成するのは、2025年以降のことだ。スホーイ・スーパージェットの全体性能はSu-35を下回り、かつ南アジアにしか配備されない。東アジアでSu-35に対抗できるのは、日本もしくは韓国に先行配備されるF-22だが、これは想像されるほど容易なことではない。中国がSu-35戦闘機を採用すれば、約10年間の技術優勢を占めるだろう。