■多様な声は自信の表れ
このように「新鮮」な政治動画だが、作者は謎のままだ。両動画の最後にある「復興之路工作室」との署名から、複数のメディアが質問や推測をした。中国人民大学ジャーナリズム学部の陳力丹教授は、制作者が政府系であることは間違いないと指摘。一方、民間の制作だとしても政府側が黙認または大目に見たことは称賛に値すると国家行政学院の楊偉東教授は指摘した。
実際、両動画に似た政治動画は近年民間でも数多く制作されている。「この種の動画の制作は、主に理想主義に基づいている」と明恩伝媒の趙家煦氏は指摘した。
『中国共産党はあなたと道中を共にする』のような対外宣伝動画は、これまでの「ひたすら示す」手法からも脱している。動画は地域間の発展の不均衡、環境汚染問題など、現代中国の複雑性にも言及している。
これについて楊氏は「民間の声も、真実の中国の一部だ。多様な声があって初めて、中国の姿はより真実に近い、多様なものとなる。これこそが本当の『自信』だ」と指摘した。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年1月8日