中国外交部の華春瑩報道官は10日の定例記者会見で、戦争犯罪など歴史問題の対応が日本とドイツではっきりと対照的だと強調した。
報道によると、フランスのファビウス外相が9日、日本の岸田文雄外相との協議後に、中日間の歴史問題は仏独の関係を参考にし、歴史と相手方を尊重することを平和友好関係の前提とするよう希望すると述べた。華報道官はこれについてコメントを求められて次のように述べた。
▽ここ連日、日本とドイツを比較する人が絶えない。戦争犯罪など歴史問題に対する独日両国の対応は天と地ほどの違いがあり、感慨に堪えない。1970年にドイツのブラント首相(当時)がワルシャワでひざまずいたことでドイツは世界の理解、尊重、信頼を勝ち取った。仏独の和解とそれを踏まえた欧州統合のプロセスと半世紀以上にわたる欧州大陸の平和と繁栄もドイツがナチスの歴史を深く反省し、真摯に罪を認めることを前提としている。
▽しかしこれとは対照的に、日本の指導者は軍国主義の侵略の歴史に対し反省せず、恥だと思わず、逆に栄誉だと考え、第二次世界大戦のA級戦犯を祀る靖国神社に公然と参拝し、戦争の人々の苦しみの記憶を呼び覚まし、日本の今後の先行きに対する強い警戒と懸念を呼び起こしている。
▽「歴史を忘れた者は同じ轍を踏む。日本の指導者が非を悟らず過ちを続け、自縄自縛に陥るのか、それとも真摯に反省し、姿勢を改めるのか、決定権は自身の手の中にある」。
「新華網日本語版」2014年1月12日