中国の程永華大使は20日、日本の藤崎一郎前駐米大使と上智大学で対談した。
中国の程永華大使は20日、日本の藤崎一郎前駐米大使と上智大学で対談した。程大使は安倍晋三首相の靖国神社参拝について「すでに困難な状況にあった両国関係に新たな、重大な政治的障害をもたらした」と痛烈に批判。「現在日本の指導者がすべきは歴史の重荷を下ろし、侵略の歴史と明確に一線を画し、中日間の政治的障害を取り除くべく努力することだ」と述べた。中国新聞網が伝えた。
程大使の発言の要旨は次の通り。
2012年9月の日本による不法な「島購入」以来、両国関係は深刻な膠着状態にずっと陥っている。だが中国側は日本側との対話と調整を通じて問題を処理する姿勢を常に堅持し、両国関係の改善にたゆまず努力してきた。昨年後半以来、両国関係は具体的改善はないものの、実務交流・協力に回復の兆しが見えていた。12月20日、私は日本外相と会い、来年の両国関係の段取りについて話し合った。だがその数日後、安倍首相は中国側が事前に繰り返した忠告と強い反対を顧みず、第2次大戦のA級戦犯を祀る靖国神社を頑迷にも参拝し、中日関係に致命的打撃を与えた。