だが、この非常に危険な発展の動向を前に、西側メディアはまだ「日本脅威論」を大きく伝えていない。傍観者心理以外に、さらに重要なことに、西側諸国は日本右翼勢力強大化の危険性に対する認識を欠いている。米国が日本を意図的に黙認し、日本軍国主義復活によって中日を互いに消耗させようとしている可能性も排除できない。
遠慮せずに言うと、軍国主義を大目に見て、黙認する考え方とやり方は先を見通す力がないだけでなく、深刻な結果をもたらす。第2次大戦前、ドイツファシスト勢力の台頭を前に、英仏はひたすら宥和政策を取ったうえ、「禍を東に向ける」ことができると一方的に思い、ドイツにソ連侵攻をそそのかした。だが宥和政策の最終的結果として、「第三帝国」がついに禍となり、英仏は自分で蒔いた種を自分で刈る羽目になったうえ、人類文明を大幅に後退させる寸前までいった。したがって、反動勢力を大目に見て、妥協することは、禍が自らに跳ね返るだけなのである。
「前事を忘れず、後事の師とする」。日本右翼勢力は軍国主義復活のため「小幅で速く歩む」方法をとっており、これはかつてのドイツの蚕食式拡張の道と非常によく似ている。安倍ら日本右翼勢力は一見居丈高だが、実は見かけ倒しであり、その軍国主義復活の行動は国際社会の道義的支持を欠き、十分な勢いと力も欠いている。
安倍の軍国主義的拡張の道は虚実入り交じり、国際社会の容認するギリギリのラインを瀬踏みしている。換言すれば、今は日本軍国主義復活を抑え込む「チャンスのウィンドウ期」だ。もし世界の主要な国々が引き続き日本を大目に見て、妥協すれば、日本がつけあがり、さらにひどくなり、最終的には世界平和にとって大きな禍となることは必至だ。したがって、この要となる歴史的時期において、西側メディアは責任を担い、「日本脅威論」を大きく伝え、日本右翼勢力を袋叩きの対象とし、国際正義勢力の大団結を促し、金城鉄壁によって日本軍国主義の復活を阻止しようではないか。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年1月21日