海外メディアは、中国外交部が16日に外国人記者を招き、第二次世界大戦に旧日本軍が暴行をはたらいた遼寧省瀋陽市の施設を紹介したと伝えた。
1月17日付の毎日新聞は、「中国外交部の関係者の説明によると、同活動は外国人記者の要求に基づき計画された。中国政府は安倍晋三首相の靖国神社参拝に強く反対しており、同活動を展開したのは国際社会に旧日本軍のかつての行為を見せつけ、安倍首相をけん制する目的のためである可能性が高い」と伝えた。
関係者の話によると、この訪問団は日本、インド、スペイン、韓国、英国、シンガポールなどのメディア関係者によって構成された。訪問団は九・一八歴史博物館、第二次世界大戦中に米国、英国、カナダ、オーストラリア、オランダ、フランスなどの2000人以上の捕虜を収容した施設を見学した。
李立水さん(90)は当時、日本兵に隠れて捕虜にキュウリを提供していた。「日本兵は捕虜と話をさせようとせず、恐ろしかった」
あるインド紙の記者は、「歴史問題は重要だが、より注目すべきことは、両国がいかに付き合うかだ」と語った。
韓国紙『朝鮮日報』のウェブサイトは1月17日、「6カ国の38人の海外駐在記者が16日午後、中国外交部の関係者に率いられ、遼寧省瀋陽市の第二次世界大戦中の連合軍の捕虜収容所を見学した。中国側の解説者は、『この捕虜収容所はかつて、米国などの6カ国の2000人以上の捕虜を収容していた。旧日本軍はここで細菌兵器を開発し、連合軍の捕虜を実験に用いていた』と説明した」と報じた。