捕虜収容所の庭には「死者の記念の壁」があり、収容所で死亡した250人余りの捕虜の英語名が書かれている。当時この捕虜収容所で働いていた中国人の李立水さんは、「連合軍の捕虜は狭い部屋に閉じ込められ、虐待を受けていた。しかし安倍晋三首相は、侵略の歴史を否定している」と語った。
同行したある日本人記者は、「中国政府が外国人記者をここに招いたのは、中日の歴史問題を世界の焦点にするためだ。私が同行したのは、中国がどのように輿論戦を展開するかを知るためだ」と述べた。
6カ国の20社のメディアが、中国外交部によるこの取材活動に参加した。そのうち韓国人記者は16人、日本人記者は15人だった。西側諸国の記者は、英国とスペインの2人のみだった(6カ国で、計38人のはずでは?)。
記者は同日、瀋陽市の九・一八歴史博物館を見学した。博物館の6つの展示コーナーが墓のように地下でつながり、旧日本軍国主義の野蛮な行為に関する多くの写真と資料が並べられていた。せん断機や日本刀で首を切り落とされた中国人の写真、鉄の桶に釘がびっしり打たれた拷問道具などの展示品があった。
外国人記者団は17日、遼寧省撫順市の平頂山惨案記念館を訪れた。平頂山惨案は、1932年9月に日本の侵略者が、3000人以上の中国人を掃射した集団虐殺事件だ。
インド紙『The Hindu』のウェブサイトは1月17日、「同博物館は中国を侵略した旧日本軍が犯したさまざまな暴行を展示している。他にも安倍晋三首相の外祖父に関する記述があり、A級戦犯と記述されている」と伝えた。同記事の内容は下記の通り。