かつての「軍師」「幕僚」、そして現在のシンクタンクのように、様々な学問分野の専門家の知恵と才能を集め、社会・経済分野の発展に必要な解決案を提言させることは、現代の指導・管理体制において不可欠の重要部分となっている。中国経済週刊が報じた。
全てのシンクタンクはいかに政府に影響を与え、有益な提言を行うかを追求している。
中国のシンクタンクにとって指導者からの指示が、自らの影響力を証明する重要な指標の一つであることは間違いない。
米ペンシルベニア大学シンクタンクプロジェクト(TTCSP)の研究成果「世界シンクタンク発展報告2013」の中国語版が1月22日に発表された。報告によると2013年8月時点で世界には6826のシンクタンクがある。最多は米国の1828で、中国は英国、インド、ドイツを抜いて426で世界2位となった。世界の重要シンクタンクトップ100に、中国からは6つのシンクタンクが入った。中国社会科学院、中国現代国際関係研究院、中国国際問題研究所、国際戦略研究センター、上海国際問題研究院、国務院発展研究センターだ。
報告は中国のシンクタンクを党・政府・軍のシンクタンク、社会科学院のシンクタンク、大学のシンクタンク、民間シンクタンクの4つに分類。「過去10年近く、中国では複数のシンクタンクが新設されたが、シンクタンクの発展は依然成長段階にある。また、各級党・政府・軍と社会科学院のシンクタンクはまだ行政依存色が非常に濃く、民間シンクタンクは活動に必要な資金調達や情報共有の仕組みが相当欠如している」とした。